|ω・) 自慰的コレクション
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メモ
今日読んでた本の中で、印象に残った部分をメモ



麻薬煙草は私に水のような量感と重みのある時が静かに流れる川に体を浸しているという感じの時間認識の感覚をもたらし、それはまた私を静止しているのではない現実の流動する本質に近づけ認識を深化させる効能を持つのである。私は不安から解き放たれ濃密に手足や腹にそれと分かる仕方で触れるほど濃密に行われるときの経過及び現実の流動を味わうことが出来るわけだ。それに現実はいかなる場合にも静止して存在するのではない。

存在する、という言葉は既に時間の観念が混入しているのであって事物が存在するとは時間の推移のある一区切りの間、各瞬間に渡って存在し続けるということである。静止した現実はないのだから現実をあたかも静止しているかのように捉えるやり方は間違っている。映画による現実の把握方法には、この意味で本質的に正しい志向があり、スナップ・ショットに捉えられた事物、とくに人物が多かれ少なかれ滑稽な相貌を呈するのはこの現実認識への誤解を率直に批判されているわけである。

私は麻薬煙草によって時の経過を濃密に感受するのだが、それはとりもなおさず流動する現実をしっかりと時の経過に沿って把握し立体的に認識しうるということである。この至福の状態と逆に、麻薬煙草の酔いから覚醒したその瞬間には私は時間の推移の曖昧さと現実の希薄さに呆然とするということになる。時は実感のない抽象的な一つの虚しい概念に過ぎなくなり現実は停滞して引き延ばし過ぎた写真のようにぼやけて曖昧になり魅力を失う。現実が死んだ無機物に化してしまう。
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by MiraCalix | 2006-02-13 01:34 | 日記